先日、大学時代の親友が函館に訪ねてきた。函館もようやく夏が近づいてきたようで、気温は25度を超えていたと思う。
千葉県出身の友人は、初日は夕方に到着したため「こんなに寒いとは思ってなかった」と言っていた。
学生時代に東京にいた経験から言うと、関東はこの時期は30度が当たり前だ。
5月の時点でに数回真夏日があり、7月に入れば熱帯夜もよくある。八月は地獄だ。
だが、函館では30度を超える日など年に数回あればいい。
関東の人からすれば函館の夏は数週間、函館の人からすれば関東の夏は6月~9月までの4ヶ月といったところだろうか。いや、5月~10月までと言ってもいいくらいだ(ちょっと大げさか(笑))。
友人は「とにかく寿司が食いたい」と言っていたので、ベイエリアの回転寿司に連れて行った。
「まるかつ水産」というお店だ。飲食街の一角に位置し、そこには他にも、函館で一番有名なラーメン屋である「あじさい」もある。こちらは本州の人でも知っているひとはいくらかいるかも知れない。
さて、回転寿司と聞いて、「せっかく関東から訪ねてきたんだからもっといいお店に連れて行ってあげればいいのに」と思ったひとがいるんじゃないだろうか?
その心配には及びません。
おそらく、観光に来て地元の人や観光案内所で「寿司が食いたい」と言えば、「まるかつ水産」か「函太郎」を紹介されるだろう。この二店は函館でポピュラーな回転寿司屋なのだが、どちらもびっくりするほど旨い。
特に、都会にいて「かっ◯寿司」とか「く◯寿司」、「◯チロー」などに行ったことがある人ならば、函館の回転寿司屋で衝撃を受けるはず。
一応言っておくと、都会の回転寿司を否定するわけでは全くありません。手軽さやサービス面、接客の良さや値段の安さについては、都会の回転寿司屋は素晴らしいものをもっていると思います。函館の回転寿司は値段が少々張りますし、全国チェーンの回転寿司屋の手の込んだサービスには敵いません。
とまあいろいろ長くなりましたが、千葉県出身で、学校の遠足はディズニーランドが定番という都会っ子の友人を驚かせるべく、僕は回転寿司屋に連れていったのです。
結果からいうと、彼は僕が望んでいた通りに、目を丸くして驚いてくれました(笑)。
注文は僕が大方決めました。
地元で取れる魚介類とともに、値段が安いネタをあえてチョイスしました。
まずはイカと、函館では釣り魚としてもおなじみのソイを注文。
ソイというのは、簡単に言えば東北や北海道でよく取れるメバルの仲間。磯に住む白身の魚です。
次は、しめサバ、甘えび、それから僕のおすすめの炙りサーモンを注文。
友人はまず、イカに驚いていました。
「こんなイカ初めて」と言っていました。甘味と歯ごたえのよさに感心していたようです。
それから、しめサバもとてもうまいと喜んでいました。
ただ、甘えびは手を付けてくれませんでした。
「これ俺の知ってるエビじゃない」と一言(笑)。
関東では寿司屋でエビと言うと、ボイルしたエビが一般的なようです。つくづく、「北海道は外国だなあ」「関東と北海道はアメリカとカナダくらい違うなあ」と思ってしまいました(笑)。
さて、僕がいろいろ頼んだ後で、友人も好きなものを頼み始めました。
ウニ、軍艦巻き、ホタテなどなど。そして大トロです。
友人は、大トロを食べて唸っていました(笑)。口の中で溶けたことに衝撃を受けたようです。
まあとにかく、関東出身の友人に寿司を食べさせた結果、観光客におすすめのネタがある程度わかりました。
まずはイカです。函館には夏祭りの踊りに「イカ踊り」というものがあるくらいで、とにかくイカが旨いです。
それから、エビは食べてみて欲しい!甘くてほんのり苦い、あの味をどうか知って欲しい!
あとは、とにかく安いネタを注文してみて下さい。「安いネタを食えばその店のレベルがわかる」というのが、僕の持論です(笑)。
あとはなんと言っても大トロ。少々値段は張りますが、回転寿司とは思えないレベルの大トロが出てきますので、ご期待あれ。
寿司屋の後は、ベイエリアをぶらぶら。
夜景をぜひとも見てもらいたいと思っていたのですが、まだ時間が早かったので、うんちくをはさみつつ函館の観光スポットを軽く回っていきました。
そして、夜の7時ころにロープウェイの駅へ行きました。
考えてみれば、ロープウェイを使って頂上へ行くのは幼稚園児の時以来(!)。
ほとんど初めてみたいなもので、周りにいた観光客とともにドキドキしながら乗り込みました。
では、お待ちかねの夜景の写真は、「函館の回転寿司屋と、世界一の夜景②」でお見せします。
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