津軽海峡を挟んで20キロほどの距離にある、青森県の大間町では、大間原発が建設中です。
東日本大震災の影響を受け、現在は増強工事が行われています。
2014年には運転開始の予定にあるこの原発に対しては、2010年に市民団体が差し止め訴訟を起こした経緯があります。
そして現在、函館市は大間原発差し止め訴訟の準備を行っています。
それに加え、国の原子炉設置許可の無効確認訴訟を検討しているとのことです。
(「函館市の大間原子力発電所に対する対応について」)
大間原発に対しては、反対の署名運動などが函館市内でも行われるなど、函館市民にとって身近な問題になっています。
市が訴訟を準備しているとなると、これはもう市民の総意として原発に反対していることに他なりません。
とは言え、大間町などの、原発がないと生きていけないようなさびれた漁師町の現状もよくわかります。
原発に反対はできても、大間町の住人に面と向かって反対とは言えないでしょう。
ただ、今回の訴訟はあくまで差し止めであり、中断した後で議論の場を設けるということも当然できるわけです。
運転予定が2年後に迫っているとなれば、全国的にも議論がきちんとなされていない原発を、そうやすやすと新たに操業されては困るでしょう。
われわれ函館の市民にとっても、市が訴訟を起こすということであれば、原発の問題と真摯に向き合うべき時が来たということです。
(「函館市、設置許可無効提訴も検討 建設中の大間原発」)
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